命を落とし、災害級とも言われるSランクモンスター≪ベヒーモス≫に転生した主人公。しかし、その外見はどう見ても仔猫!? 瀕死の重傷を負った彼は、駆け出しのDランク冒険者・アリアに命を救われる。彼を仔猫と勘違いし、「タマ」と名付けてペットにするアリア。一方のタマもまた、命の恩人であるアリアを騎士として守り抜くことを誓う。ところが、そんなアリアのことを街の貴族・カスマンが手籠めにしようと企んでいて……。
タマの防具を仕立てようと、馴染みの鍛冶士であるヴァルカンの武具店を訪れたアリアとタマ。すると、うまく剣を扱えずに悩んでいるアリアのため、ヴァルカンが臨時パーティに加わると言い出した! 《派生スキル》も使いこなし、冒険者としての実力も折り紙付きのヴァルカン。そんな彼女がアリアに提案したのは、うねうねの触手モンスターを倒すこと!?
隣町・レナードで行方不明者が多発しているという。その犯人は≪魔族≫ベリル。多くの冒険者が尻込みする中、アリアは人々を助けたいという思いでクエストを受諾する。 かつての大戦≪魔神の黄昏≫で人類に勝利をもたらした英雄・セドリック隊の騎士たちとともに魔族討伐へ向かうアリア、タマ、ヴァルカン。しかし、そこにはベリルの狡猾な罠が待ち受けていた……。
命の危機に瀕したアリアを救うため、因縁のアースドラゴンとの戦いに挑むタマ。仔猫のままでは勝ち目のない相手を前に、タマはアリアに別れを告げて進化スキルを使い、《ベヒーモス第二形態》へと姿を変えた! 後日、タマは迷宮で一人の少女に出会う。危険な迷宮を薄着でさまよっていた彼女は、「自分を孕ませろ」とタマに迫る変態乙女だった! なぜかタマのことを知っていて、「強き者」と呼びかけてくる彼女の正体とは……?