認知症で6割以上を占めるアルツハイマー病。克服に向けて研究者たちが注目したのは家族性アルツハイマー病の遺伝子だ。発生の仕組みや薬の開発などに役立てている。 家族性アルツハイマー病は発症遺伝子によって起こる病。特定の年齢になると発症する。その遺伝子がある人々の協力を得て、現在様々な研究成果が出ている。スウェーデンで発見された発症遺伝子の研究結果は、去年承認された日本のアルツハイマー薬の開発に活用された。アルツハイマー病の発症を防ぐ遺伝子も見つかっている。仕組みを解き明かせば画期的な薬の開発につながるという。