運命の分岐点は平成2年12月23日有馬記念。一頭の馬が引退レースで奇跡の勝利を飾った。その名はオグリキャップ。日本中に競馬ブームをもたらした名馬だ。しかしレース時は、脚部のけがに加え過密スケジュールで疲労困ぱい。勝利にも見放されていた。だが当日、17万の観衆の前で奇跡が起きる…。愛馬のため自らの夢を諦めた“育ての親”。ブームを作った“仕掛け人”。ラストランの舞台裏を知る“騎手”が語る感動の物語。