邪馬台国の時代のクニではないか?1989年2月、朝日新聞とNHKが佐賀県吉野ヶ里遺跡の発掘成果を全国に報じると、連日見学者が押しかけ、“吉野ヶ里フィーバー”が巻き起こった。発掘後埋め戻され工業団地になるはずだった遺跡は、メディアの激しいスクープ合戦の末に保存されることに。発掘調査員や開発担当者、メディアや邪馬台国九州説を主張した作家・松本清張の思いが絡み合う古代史最大の謎をめぐる熱狂の真相。