海原晴(中谷美紀)は部長の和田寿史(藤木直人)から五木商事の子会社の映画会社「スターバレー」の話を聞く。ここ数年、赤字経営が続き、今は五木商事の飯島利彦(宮川一朗太)が社長に就任。しかし、飯島が就任して以来、制作会社気質から儲け第一の商社気質になり、ヒットの裏付けデータがないと企画が何も通らなくなったという。和田は大学の後輩でスターバレーの社員プロデューサー・若林隼人(満島真之介)から相談を受け、「映画作りはデータではなく、感性が必要だ」と怒りを露わにする。晴は和田の熱意に押され、経営方針を確認するため、青柳悠馬(白洲迅)と共にスターバレーで飯島と面会することに。飯島は「いい映画とはビジネスとして成功した映画だ」と豪語する。一方、若林は、温めてきたオリジナル作品の企画を飯島から時間も費用もかかりすぎるとあっさり却下され、仕事を辞めようか悩んでいたが、晴のある言葉に刺激を受け、数日後、とある企画書を持って、五木商事へやってくる。しかし、若林が持ってきた企画の最大のネックは製作費だった。大規模な撮影のため、20億円はかかる見込みで、案の定、飯島の答えは“却下”――。「製作費が用意できれば勝ち取れる」と考えた晴と和田は、今話題の青年実業家・金子陽介(淵上泰史)に力を借りるべく接触を試みる。