本作にはTV版『紅蓮ノ月』の、魔道具化した雷獣や袴垂の義賊設定、安倍晴明や蘆屋道満、嶐鑼など多くの要素が描写されておらず、音響監督の久保氏曰く「TV版を知らない人でも楽しめるアニメ映画牙狼となっている」とのことで、これはTV版を知らなければ話が理解できなかった前作の「DIVINE FLAME」とは対照的なものである。
本作の時系列は、ザンガが登場することとガロが陣の形態であることからTV版第14話「星明」以降の話となってくるが、この話以降は雷吼と星明が長きにわたり離別すること、第15話「心月」~第24話(最終話)「討月」までは空に紅蓮の月が浮かんでいること、また本作においてザンガが魔導馬を所持していることを踏まえると、本作はTV版最終話で嶐鑼を封印し(描写はないが)都を修復した後の話であるとすることが最も自然となる。
The film features the characters from the Crimson Moon series; Raikou, Kintoki and Seimei. They are confronted by a Horror that inhabits an ancient cherry blossom tree. The Horror is activated by the brother and sister Tokimaru and Akira in revenge against Emperor Michinaga for their clan's ancestor Duke Kan, Sugawara-no-Michizane of the Hajimi, who was accused of treason and exiled. Tokimaru and Akira plan to take revenge on the current Emperor Michinaga, but Raikou, Kintoki and Seimei with the aid of the Makai Knight Yasusuke combine to stop the Horror. Later, Michinaga is arrested for callous disregard of the safety of the population within the capital.