"やっかいもの"をSDGsの主役に生まれ変わらせる。日本各地に広く分布する「竹」は、タケノコや日用品の素材などに、古来より重宝され生活に欠かせない存在だった。しかし高度経済成長期に入り、安価な輸入タケノコが増え、日用品はプラスチックに取って代わられた。そして今、利用価値を失い放置された竹林が、土砂災害のリスクを増加させ、獣害の温床となるなど「竹害」と呼ばれる現象を引き起こしている。そんな竹をどう活かし、問題解決につなげていくのか。ラーメン店を経営する企業の「メンマ」作りプロジェクト。さらに建築素材として活用しようと、企業・大学が共同で開発する「竹筋コンクリート」プロジェクトを追った。