俊子は季節の贈り物を決めるのにいつも苦労している。なかでも義理の父の好みがわからない。そこで銭天堂で『プレゼント扇子』を買う。相手の顔を思い浮かべ、この扇子で数回扇げば、その人にぴったりの品が浮かび上がるという。俊子はこれを使って、次々とお中元の品を決めていき、相手に気に入ってもらえるが……。