突然の雨に降られ、偶然たどり着いた人里はなれた小さな沼で、三平は金魚によく似た、尾びれの長い鮒を釣り上げる。山守はこれを「羽衣鮒」と呼び、この沼に伝わる羽衣伝説を由来とする魚なのだと説明する。三平はその伝説をもとに、ある大胆な仮説を立てるのだが、それが山守の怒りに触れてしまい…。