め組に救助出場の指令が下った。ビルの屋上で、女性が飛び降りようとしているという。現場に急行した大吾(山田孝之)たちは、その女性を見て驚いた。それは、以前大吾がネコの救助で出会った、飼い主のアケミ(深沢敦)だった。アケミは、ネコが行方不明になったのを悲観してこんな行動をとったらしい。するとその時、風が吹いてアケミのカツラがずれた。それを押さえようとしてバランスを崩すアケミ。甘粕(塚本高史)はとっさにアケミの下半身に抱きついた。大吾もすかさずアケミの上半身を支え、無事に彼女? の救出に成功した。が、カゼ気味で体調を崩していた大吾は、救助を終えて安心したのか、そのまま倒れ込んでしまう。 あくる日、め組にタブロイド紙の記者・丘野(山路和弘)が訪ねてきた。読者からの投書で、自殺未遂騒ぎで活躍した大吾に興味を持ち、取材に来たのだ。実はあの時、下から成り行きを見守っていた野次馬たちからは、大吾がアケミを救ったように見えていたのだった。大吾に間違われて丘野に話しかけられた甘粕は、軽い気持ちで、大吾のいままでの活躍は単に運がよかっただけ、などと丘野に話していた。 次の日、出勤してきた大吾の前に丘野が現れた。丘野は、甘粕から聞いた話を元に、人命救助のヒーローの実態を暴こうとしていたのだ。大吾は、丘野の挑発的な言葉に腹を立てた。すると丘野は、大吾のカッとなりやすい性格を指摘し、これからじっくり取材させてもらう、と宣言する。 そんな折、めだかヶ丘商店街で異臭騒ぎが起きた。め組の面々が現場に急行すると、女子高生が苦しんでいた。バイクに乗った男に、催涙スプレーのようなものを吹きかけられたのだという。