12歳で両親が離婚。中学時代から兄と二人で暮らすなど波乱の若き日を送った風吹ジュン。亡くなるまで葛藤の対象だった母の本音を初めて知り「救われる」ともらした。母もまた少女時代に親を失い、戦争で家族を亡くすなど波乱の人生を送っていた。富山の名家で育った父方祖母は厳しいしつけを受けて育った才女。父はまじめな性格で戦意高揚の中、陸軍に入り、特攻隊にも志願する。出撃の直前に終戦。奇跡的に命を拾い母と出会う。