くだらない世間に背を向け、本だけをこよなく愛する図書館司書・嘉門ヒロ(天海祐希)。彼女は幼い頃から、美しい上に何をやらせても完璧にこなす才能を持っているがゆえに人に妬まれ、疎んじられてきたことで人間嫌いになってしまった。
超治(沢村一樹)の「偽装結婚してほしい」という頼みをキッパリ断ったヒロ(天海祐希)。しかし今度は、シングルマザーのしおり(内田有紀)がヒロにプロポーズ。しおりは、娘のユウの父親からDVを受けて以来、男性に恐怖を覚え、今は女性しか愛せないとヒロに打ち明ける。
ヒロ(天海祐希)は、超治(沢村一樹)、華苗(富司純子)と3人でウエディング写真を撮影。これで華苗を納得させ、故郷の富山に帰ってもらうはずだった。そんなヒロと超治の思惑をよそに、華苗は二人に結婚披露宴をしてほしいと言い出し、婚姻届まで用意していた。
結婚披露宴の直後、ガンで余命半年だったはずの華苗(富司純子)から、すべてウソだったと告白されたヒロ(天海祐希)。さらに華苗からは、超治(沢村一樹)にはそのまま黙っていてほしいと頼まれる。
ヒロ(天海祐希)は、もしかしたら、超治(沢村一樹)のことを本気で好きになってしまったのではないかと自覚し始める。そんなヒロの気持ちも知らず、超治は保(工藤阿須加)に夢中。超治は、酔った勢いで保に好きだと告白したことを後悔していた。
ヒロ(天海祐希)が超治(沢村一樹)への思いを伝えようとしたその時、超治は保(工藤阿須加)に告白すると言って出て行ってしまった。ヒロは、そのまま一晩帰ってこなかった超治のことが気がかりで仕方がない。翌日、ヒロは超治から、保と過ごした一夜について聞かされる。
ヒロ(天海祐希)は超治(沢村一樹)に、華苗(富司純子)の病気がウソだと打ち明けた。そして、ゲイであることを華苗にカミングアウトしてほしいと頼む。ヒロはそのために、華苗を富山から呼び出していた。
ヒロ(天海祐希)は、超治(沢村一樹)に募る想いを告白し、離婚届を渡して家を飛び出した。彼女は街をさまよううち、しおり(内田有紀)とユウ(井上琳水)に会い、涙が止まらなくなる。翌日、ヒロは、しおりのアパートで目を覚ました。
ヒロ(天海祐希)は、超治(沢村一樹)と正式に離婚し、偽装結婚を解消。「一年後にお互い付き合っている人がいたら同じ場所で同じ時間に再会して、その人を紹介し合おう」と約束し、二人は別れた。
ヒロ(天海祐希)は、華苗(富司純子)に会うために超治(沢村一樹)と一緒に富山へ行くことに。そこで超治から「もう一度やり直したい」と告白される。心揺れるヒロだったが「やり直すなら、お互いのパートナーと別れるべき」と言い、保(工藤阿須加)と話してほしいと超治に電話を差し出す。