こう茶を飲んだ女の人が、風にふかれて空へとまい上がるテレビコマーシャルを見て、どうやって飛んでいるんだろう…とふしぎに思うのび太。それを聞いたドラえもんは、飛んでいるように見せているだけと答え、青や緑色をバックに撮影(さつえい)した映像(えいぞう)を、別の景色と合わせる、“クロマキー合成”の説明をするが、のび太にはまったく理解(りかい)できない。 そこで、『クロマキーセット』を取り出すドラえもん。『スパイ衛星』で撮影した外の風景を、モニターに映(うつ)し出し、グリーンバックの前に立ったドラえもんをカメラで撮影してミキサーのスイッチをおしたところ、それぞれの映像がひとつの画面に重なり、ドラえもんが風景の中を飛んでいくように見えた! さらには、モニターに映っていた外の風景の中に、モニターの映像と同じように空を飛ぶドラえもんのすがたが! カメラで映したものを実際(じっさい)に外の景色にはめこむことができるのだという。しくみがわかったのび太は、クロマキーセットを使って、ジャイアンとスネ夫をおどろかせようと考えるが…!?