カツノ(草笛光子)の葬儀は、遺言により身内だけでひっそりと行われた。翌日、環(宮本信子)は従業員を集め「皆でカツノの遺志を継いで、加賀美屋を盛り立てていこう」と訓示する。この日から若女将(おかみ)として働きはじめた夏美(比嘉愛未)は、一見明るい様子だが、環はなにか不安を感じて、時江(あき竹城)に夏美の補佐役を頼む。ふとカツノの部屋に入った夏美は、カツノとのさまざな出来事を思い出してぼんやりとする。