環(宮本信子)が「夏美(比嘉愛未)を若女将(おかみ)にする」と宣言したことで、加賀美屋では新たなもめ事が起こっていた。柾樹(内田朝陽)が旅館を継ぐことに納得できない伸一(東幹久)は、腹立ちまぎれに柾樹と対立し、居づらくなって帳場を出て行ってしまう。一方、病床のカツノ(草笛光子)は、自分の知識や経験を、時間を惜しんで夏美に教授する。夜遅く、酒に酔って戻った伸一は、夏美と柾樹に毒づき、玄関に倒れこむ。