真木栗顕と桐原八重子は、すれ違った男の頭に広辞苑が直撃し、血を流して倒れるところを目撃してしまう。なぜかその男は2人の介抱や救急車を拒絶し、ケガ人とは思えない機敏さで逃げ出してしまう。その男は自らを「モグラ」と名乗り、「自分はあの世から出禁を食らっているから死なない」と、奇妙なことを語るのだった。
モグラは、かつて戦争に招集され、この世の地獄を見たと語る。そんなモグラの目的は、再びカンテラに灯を集め、あの世にたどり着くことだった。数日後、モグラは2人から相談を受け、心霊写真に写っている八重子のバイトの後輩・犬飼詩魚のもとを訪れる。彼女にまとわりついていた幽霊を追い払って、灯を集めることに成功するモグラだったが…。
ストーカー幽霊から逃げるモグラたちは、祓い屋見習いである、猫附梗史郎と出会う。梗史郎は巨大化け猫の「ナベシマ」の手を借りて幽霊を撃退した。さらに、彼の父が、真木たちの大学の教授であることが発覚する。数日後、真木はバイト先に出る幽霊達に困り、モグラの伝手で猫附親子にお祓いをしてもらうことに。猫附家がモグラの依頼を断れないようだが、その理由とは一体…。
真木のバイト先100えんHOMEで起きた怪現象の正体。それはレッサーパンダ「マギー君」の幽霊であり、祓おうとするモグラたちに対して、ポルターガイストや金縛りで抵抗を始める。追い詰められたマギー君だったが、自分とよく似た“とある人物”にとり憑くことで一件落着するも、今度は真木の弟・真木梅晴が、新たな心霊現象に巻き込まれていた…。
真木の弟・梅晴から聞いた、女友達・ミヤの家族として扱われていた異様な人形は、亡くなったミヤの姉であるマヤを忘れないための形見だった。しかし、その人形が突然いなくなったという騒ぎを聞き、モグラたちは急いで人形を捜索する。そのころ、人形が向かった先では、今まさに新たな凶霊が生まれようとしていた。
間一髪、モグラはカンテラの灯を使い、マヤの凶霊化を阻止。マヤは姿を消し、残されたミヤは人形を供養して前に進もうと決意するのだった。それから数日、詩魚は梗史郎の母・杏子に誘われ、ケーキをご馳走してもらうことに。そこに現れた近所の主婦・咲良子は、杏子の持つ「特殊な力」に依存し、神のように崇めていた…。
杏子の「先の未来を予測する目」に依存していた主婦・咲良子は、梗史郎の除霊と、意外な“霊”の手を借りて鬱憤をさらけ出し、ようやく迷いから吹っ切れる事ができた。とある日、祭りに関する課題の題材に迷う真木に、八重子は地元の「人魚祭り」を調べることを提案。その理由には、モグラの過去に関わりのある、とある人物を訪れるという目的もあり…。
八重子の地元に伝わる「人魚を鎮めるお祭り」を調べるために、真木たちは八重子の実家へ。そこでモグラは八重子の曽祖父・雄八と再会する。祭りが始まると、沖に浮かぶ「人魚様岩」には、いくつもの霊が集まり、巨大な「人魚」が現れた。一方、八重子はかつてのクラスメイト・森を見つけ声をかけるが、異様な空気を纏った森は、その場を立ち去ってしまう…。