とある新興住宅地で誘拐殺人事件が発生し、幼い少年が犠牲となった。そして20年の時を経て、弁護士の喜久子(鶴田真由)の前に、旧友・良子(玄理)の娘を名乗る麻希(蒔田彩珠)が現われる。喜久子の元で調査員として働く真崎(江口洋介)は、麻希の素性を調べるうちに、麻希の一家がかつて住んでいた町に足を踏み入れる。しかし、自身も心に傷を負う真崎は、「安全安心」をうたう町に隠された驚きの真実と向き合うことに――。
交錯する過去と現在。最愛の息子を失った千春(大塚寧々)と隣家に越してきた良子の交流が始まった。しかし、良子が町の異常性を指摘した途端、住人たちの敵意があからさまになり始めて…。一方、民泊を営む近藤(でんでん)から過去の誘拐事件の経緯を知らされた真崎と麻希は、再び聞き込みを開始するが、副地区長の延川(宮川一朗太)たちはまともに取り合おうとしない。調査が難航する中、2人は千春への接触を試みるのだが…。
15年前、誘拐事件を調べ直した良子は、自らがたどり着いた事件の真実を千春に告げる。防犯係の松尾(尾美としのり)が嘘の証言をしていたことが分かり、事件の背後には地区長の菅井(本田博太郎)の存在が浮き彫りになった。一方、過去の事件の真相が明らかになるにつれ、真崎と喜久子はそれぞれの過ちについて見つめ直すことになる。そんな中、福羽地区では再び悲劇が繰り返され、その場にいた麻希が警察に連行されてしまう…。