皆川寛子(伊東美咲)が“みひろ”という源氏名で勤めるキャバクラ『ブルーベルベット』のナンバーワンは源氏名を“由希”と名乗る北村さおり(釈由美子)。さおりは、接客中に見せる優しい笑顔とは裏腹に、普段はめったに笑わない。寛子はそんなさおりを不思議に思っていたが、店のキャバクラ嬢たちは、さおりに対して、いい感情は持っていなかった。そんな“由希”のバースデーが間近に迫っていた。 一方、慶聖医科大学付属病院では、勇太郎(森山未來)が中村拓未(平岡祐太)の態度を気にしていた。実は、拓未はある患者からキャバクラで働くさおりの写真を入手していた。勇太郎は、さおりを気遣って人違いだと言い、写真をわざとシュレッダーにかけてしまう。 マンションに帰った勇太郎は、寛子にさおりのことを聞くが、寛子は“由希”が昼間、勇太郎の病院で看護師として働いていることを知らない。 翌朝、勇太郎は病院でさおりを呼び出し、夜キャバクラで働いているという噂が病院内に広まらないようにすると言うが、さおりは意に介さない様子。その会話を聞いていた田村愛(榮倉奈々)が勇太郎に接近。愛は、さおりが父親の田村伸一(児玉清)に、看護師の仕事だけでは返すことのできない借金があると話しているところを聞いていたのだ。 疑念を抱き続ける拓未は、武田育夫(高嶋政伸)や患者の前でも、さおりへあてつけるような言動をする。しかし、そんな拓未のあてつけもさおりはさらりとかわす。それどころか、拓未はいい加減な仕事ぶりを注意されてしまう。またさおりは、病院でもキャバクラ同様、看護師たち