平安時代のスーパーヒーロー、陰陽師・安倍晴明。実は、天文や暦を司る「陰陽寮」という国の組織に所属する役人だった。当時、天文学と占星術は一体であり、晴明は優れた天文の知識を武器に天皇や貴族を魅了する占いや儀式を行っていた。晴明は、どのように星の世界と結びつき、チカラを得ていたのか?国立天文台などに残されていた秘蔵の史料を紐解きながら、天文学者・安倍晴明の知られざる実像に迫っていく。