喜代美と草々の結婚式は、小浜から駆けつけた和田家の面々や師匠の草若、さらに兄弟子たちや「寝床」の常連客らに祝福され、おごそかに始まりました。白無垢(しろむく)の衣装に身を包んだ喜代美は、式の主役として幸せに包まれていました。しかし、小浜から喜代美の同級生・順子の父・幸助たちが焼きサバを持って現れ、さらにスペインから喜代美の祖母・小梅が駆けつけたあたりから、しだいに事情が変わり始めて…。