正典の塗箸(ぬりばし)は一時のブームが終わり、まったく売れなくなっていました。暗い雰囲気の家族をなんとか励ましたいと思う喜代美は、偶然出会った福井県出身のスター・五木ひろしを皆に会わせようとしますが、うまくいきません。そんななか、喜代美を追いかけてきた徒然亭(つれづれてい)小草若が小浜に現れます。人気お笑い芸人の登場に色めき立つ街の人々の姿を見て、喜代美はある計画を思いつきます。