喜代美が無意識のうちに三味線で演奏したのは、かつて高校時代に挫折した曲「ふるさと」でした。喜代美の歌う「ふるさと」の歌詞に合わせて、草々は必死に落語を続け、かえって客の磯七たちの笑いをつかむことに成功します。終了後、草々にどなられることを覚悟する喜代美でしたが、草々は喜代美をほめたたえ、礼を言います。喜代美のなかで、今までと異なる草々への思いが生まれ始めていました。