磯七が持ってきた仕事に「辻占茶屋(つじうらぢゃや)」で高座に上がるようにと訴える喜代美。しかし草々は、「辻占茶屋には三味線を弾く下座(げざ)が必要だから無理だ」と言って相手にしません。改めて「辻占茶屋」と下座について勉強した喜代美は、自分の腕前のことを忘れ、思わず「三味線は自分が弾きます」と申し出ます。草々は断ろうとしますが、それを聞いていた草若が、喜代美に思わぬ反応を見せます。