熊本地震とその後の豪雨、そして新型コロナ。次々と襲いかかる試練に向き合い、それでも故郷で生きる人びと。5年におよぶ苦難の道のりを見つめたヒューマンドキュメント。 年間600万人の観光客が訪れていた南阿蘇村。産業の中心、観光業が壊滅的な被害を受けた。地震で崖から崩れ落ちそうになったペンションは、5年でようやく建物の再建にこぎ着けた。老舗温泉旅館は、本館の宿泊営業を再開した矢先に、新型コロナウイルス感染拡大。キャンセルが相次ぐ事態に直面した。地震で宿泊客を亡くした温泉宿経営者、心の復興はできるか。熊本地震から5年。傷ついた故郷と生きる人々とその思いを見つめる。