於一(宮﨑あおい)の父・島津忠剛(長塚京三)は、ひたすらに自粛謹慎し、家政の改革に励むことで、ひとまず藩からの処分をなんとかまぬがれる。家老・調所広郷(平幹二朗)による藩財政の再建は着実に進み、一時期は500万両にも及んだ借金はすっかりなくなっていた。しかし、一方で、藩士や農民たちの生活は困窮を極め、西郷吉之助(小澤征悦)や大久保正助(原田泰造)ら若い藩士たちの間には、調所を重用している藩主・島津斉興(長門裕之)と側室・お由羅(涼風真世)への憎しみが高まっていた。そんな折、世子・島津斉彬(高橋英樹)の子どもたちが、立て続けに幼くして亡くなってしまう。しかも、その子らの床下から、呪詛調伏に使用されたと思われる人形が発見される。藩内では、お由羅と調所への憎しみが最高潮に達する…。