子供を返して……
「カタクラです。子供を返して欲しいんです。私が生んだアサト…くんを」その言葉にハッと衝撃を受ける栗原佐都子(安田成美)。電話の相手は、息子の実母・片倉ひかりを名乗る謎の女(川島海荷)だった……。
幸せな家庭に迫る“夜”
6本のロウソクに火が灯されたバースデーケーキを、笑顔で囲む佐都子、出版社に勤める夫・栗原清和(田中直樹)、幼稚園児の息子・朝斗(林田悠作)。3人は慎ましくも幸せな家庭を築いていた。しかし、そんなある日、佐都子の元に朝斗が幼稚園からいなくなったと連絡が入る。
6年前……
片倉ひかり(原菜乃華)は広島にやってきていた。中学の同級生の子を妊娠したひかり。両親によって養子に出すことが決められてしまったのだ。特別養子縁組支援団体・ベビーバトン代表の浅見洋子(石田えり)はそんなひかりを温かく受け止める。そこには先輩妊婦の平田コノミ(黒川智花)もいて……。
対峙
ある日の正午ごろ、栗原家のインターホンが鳴る。佐都子と清和が玄関のドアを開けると、そこには一人の金髪の女が暗いまなざしで立っていた……。