レッドショルダー隊の基地である惑星オドン。そこへ強行偵察を行うギルガメス軍のAT部隊。だが、部隊は肩を赤く染め上げたAT隊によって、瞬く間に全滅させられてしまう。 その事件の存在も知らぬまま、キリコは突然の転属命令によって、オドンへとやってきた。そして、到着と同時に模擬戦闘を強要される兵士たち。だが、それは適正テストとは名ばかりの、共食いと呼ばれる実戦であった。戸惑いながらも殺されていく兵士たち。そんな中、キリコはカースンという男とともに、その危機を乗り越え、レッドショルダーの機体へ逆撃を加える。 結局、レッドショルダーに無事入隊できたのは、キリコとカースンのみであった。二人はさっそく、レッドショルダーの古参兵グレゴルー、バイマン、ムーザから手荒い歓迎を受ける。 その頃、ギルガメスの最高戦略総会において、レッドショルダーの創設者ヨラン・ペールゼンは第三次サンサ攻略戦の作戦案を提出していた。作戦案は高く評価されつつも、そのいくつかの局面でレッドショルダーに全面的に依存していることが問題とされる。レッドショルダーの情報開示を求める声に、ペールゼンは必要なしと言い切った。先の強行偵察の一件を、切り札として……。 強制収容所のようなオドン基地で、兵士たちから“所長”と呼ばれているリーマン司令官。彼はペールゼンから、密命を受けていた。それは、キリコを監視せよというものだった。ペールゼンとリーマンが共有した理想は、鉄の規律と弛まぬ訓練によって、最強の戦闘集団を作り上げることである。しかし、すべてに反抗的なキリコは、その理