クエントの衛星軌道上には、秘密結社の戦闘母艦が定位していた。慎重論を唱える秘密結社の最高幹部キリィに対し、アロンとグランは強攻策を目論む。 村へ向かう途中、シャッコは原始的な猟で砂モグラを捕らえる。キリコはクエントの姿に違和感を覚えていた。自分が追い求めるPSの謎とはおよそ関係のない未開の星にしか見えなかったためである。三千年の傭兵の惑星クエント。その名は「谷の底」を意味するのだという。 そこへ、秘密結社のアロンとグランがAT隊を率いてキリコに襲いかかってきた。武器を持たないキリコたちは前方に見える谷底へと逃げる。弱音を吐くキリコを、かわいくなったと評するシャッコ。だが、キリコは敵のATを奪うとなんなく撃退してのけた。 一方、戦闘の報告を受けたキリイは、アロンとグランの軽率な行動に激怒する。かつてアストラギウス銀河の全てを左右する力を持っていたクエントの力を、キリイは恐れていたのだ。アロンとグランの行為は、無知故の暴挙としか思えなかった。 キリコとシャッコは奪ったATに乗って、シャッコの村へと先を急ぐ。