キリコとイプシロンの対決の時は迫っていた。キリコにはフィアナの制止を受け入れる意志はなく、イプシロンもまた対決への決意を固めていた。 その頃、不可侵宙域における異変は、ギルガメス軍の知るところともなっていた。ロッチナのかつての上官バッテンタインは、惑星サンサの戦闘にPSや秘密結社、ロッチナなどが関っていることを知り、艦隊の派遣を決意する。 ついに、キリコとイプシロンの対決の時がやってきた。ロッチナ、フィアナとともに約束の地であるスグレクレーターを訪れたキリコに、イプシロンが奇襲をしかけてくる。初手で葬るつもりだったイプシロンの一撃は、キリコにダメージを与えることができなかった。ロッチナとフィアナが見守る中、キリコは次第にイプシロンを追いつめていく。フィアナにはその光景を正視することはできなかった。ロッチナはキリコもまたPSであることを確信する。 イプシロンにとどめを刺そうとするキリコを、フィアナの銃弾が制止する。あなたもまたPSであるとキリコに叫ぶフィアナ。それを聞いたイプシロンはPSとしての誇りを抱いたまま、死んでいった。 PSと同等の存在とみなされた自分自身に疑問を抱いたキリコは単身、ロッチナの言葉に従い、すべての謎が眠る地へ向かうのだった。惑星クエントへ……。