キリコとフィアナの圧倒的な力の前に、バララント軍は次々と撃破されていく。バララント軍はその事実に戦慄しつつも、PSの存在を確信し、さらなる攻撃を繰り返した。激化する戦闘の最中、倒れた敵に自分の姿を投影したキリコもまた被弾する。キリコを戦艦X内の医務室へと連れていき、治療を行なうフィアナ。その間にも、戦艦Xは目的地へ向けて加速を始めた。そして、敵は艦内にも侵入を開始する。一人立ち向かうフィアナの活躍によってバララント軍は目的を達せられないまま、戦艦Xが不可侵宙域に突入する。百年戦争停戦後のこの時期、不可侵宙域における戦闘行為は重大な協定違反となるため、バララント軍は戦闘を停止した。 しかし、戦艦Xから引き上げたバララント軍は、その後も艦籍を秘匿したまま追跡を続行する。そしてもう一隻、戦艦Xの後を追う艦があった。秘密結社の戦艦テルタインである。そこではイプシロンがフィアナのイマジネーションデータから作られた映像を見せられていた。キリコへの憎悪を強化するために……。 そして、キリコとフィアナを乗せた戦艦Xは、とある惑星へと近づきつつあった。