傷だらけになりながらも、キリコはなんとかアッセンブルEX-10へと帰り着いた。しかし、敵地から帰還できたこと自体が怪しいと、カン・ユーはキリコにさらに疑いの目を向ける。しかし、軍医を買収したゴウトの手配で絶対安静を装ったことにより、キリコは追求を免れることができた。 一方、キリコに逃げられたカンジェルマン宮殿では、カンジェルマンが内部に手引きした者がいるのではないかと考えていた。同じPSであるイプシロンにだけ、自分が犯人であると告げるフィアナ。しかし、イプシロンにはフィアナを責める気はなく、戦いによってキリコと決着をつけるつもりだった。そんな時、クメン王国首都ザイデンに、メルキア連邦の使節団が到着したという情報がもたらされる。二十年に渡って冷戦状態にあったメルキアとクメンの和平、それはPSを追跡するためにバッテンタインが仕組んだ展開であった。しかし、神聖クメン王国にとっては政府軍が後顧の憂いをなくし、自分たちとの決戦に全戦力を投入してくることを意味していたのだ。 そして、この情報をもとにゴン・ヌーは独自の目的のため、メルキア使節団との接触を図る。また、ゴン・ヌーの後を追ってザイデンへ向かったゴウトからの情報によって、キリコらもまたメルキアとクメンの和平が成立したことを知るのであった。 ゴウトからの通信を受けていたキリコの行為を、スパイ活動の現場と疑うカン・ユー。しかし、ビーラーゲリラの奇襲が開始された。状況の急変に追いつめられたビーラーゲリラの電撃的な作戦である。その真の目的はEX-10の補給線を絶つことにあると気づいたキリコ