まんまとヂヂリウムをせしめたゴウトらは、アジトに戻って祝杯を上げる。しかし、一人で黙々とATの整備を行なうキリコは、仲間ではない自分に分け前はいらないと言う。三人は不審に思いつつも、キリコの分のヂヂリウムを巡って言い争いを始める。それを尻目に、治安警察に追われる理由について、そして素体の正体についてキリコは一人で煩悶とする。 一方、ヂヂリウムを奪われた治安警察はウドの街を完全に包囲した。これに気がついたゴウトらは、せっかくのヂヂリウムも換金できなければ、宝の持ち腐れであることに気がつき、切歯扼腕する。しかし、ゴウトは大逆転の取り引きを思いついた。単身、治安警察に赴き、イスクイに商談を持ちかけるゴウト。もっともヂヂリウムを必要としている、治安警察そのものを取引相手にしようというのだ。 その頃、ウドの街に潜り込んだロッチナは、部下を使ってキリコらの動きの一部始終を監視していた。そして、近いうちにキリコと素体が接触するであろうことを予感する。 一方、イスクイとの商談を成立させてアジトに戻ったゴウトは、さっそく約束の場所へ向かおうとする。そこへキリコが、自分も行くと言い出した。ゴウトらは口々に止めるが、キリコは護衛として行くと言って聞かない。 やがて、ココナがヂヂリウムの輸送車を治安警察に届けるのと時を同じくして、ゴウトは取引場所のコロシアム跡でイスクイを待っていた。取引成立と思われた時、ゴウトは治安警察によって包囲されていることを知り、渋々その場を立ち去ろうとする。だが、入れ代わるようにATに乗ったキリコが現われ、その混乱に
Name | Type | Role | |
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Jinzō Toriumi | Writer | ||
Katsuyoshi Yatabe | Director |