ここはニッポン放送。突然、新企画番組「とびだせマイコ2010」の担当をしろと命令されてイライラしている松。集まってくる一筋縄ではいかないスタッフたちに加えて、誰も知らないMAICOと言う名のパーソナリティ。おまけに彼女は、ニッポン放送所属のアンドロイドだというのだ。
なんとか「とびだせマイコ2010」第一回の放送を終えたものの、聴取者に、MAICOはアンドロイドだということがまったく伝わっていなかったことがわかる。第二回放送の今日、どうやったら信じてもらえるのか？安達さんの運命やいかに。
やっとMAICOのメカが完成した。ディレクターの松は、今日の生放送は曲を入れずにMAICOのトークだけで通そうと決める。はりきるMAICO。第三回目の放送が始まる。しかしまたまた奇妙なトラブルが、MAICOに襲いかかる！
聴取率ウナギ下りの「とびだせマイコ2010」。いっこうに明るいきざしは見えてこないのである。マスダマスは、生放送の失敗を繰り返さないために収録をしておこうと提案する。はりきるMAICOは、松のしごきに耐えられるのか？
乾杯！松の提案で、今日は景気づけの飲み会。しかし、マスダマスが局上層部の非常な決定を伝えに来た。一ヶ月以内に聴取率を1%にしないとスタッフをリストラするという…。
「聴取率・命」の血染め矢文と共に現れたのは、スポンサー代理の平田丙太。ダメ番組の視察に来たのだ。ヘイタは、MAICOだけで新しい番組を作ろうと提案。このままでは番組が！
今日は番組にスペシャルゲスト、「スター」が来るのだ。12週連続チャート1位の超ビッグスターがなぜ？わきたつスタジオに、スーツ姿の怪しい白人さんがいつのまにいる。彼は一体なにもの？
スターの出演で、番組最高の聴取率をおさめた。みな、喜んでいる時に、カッチンの携帯電話が鳴る。「ボクが悪かったよ。大丈夫、愛してるよ」カッチンに彼女がいるなんて⁈
今日のゲスト「天方院・S・あきら」がスタジオにやってこない。おまけに、焦るスタッフたちの誰一人として、このゲストが何者か分からないのだ。MAICOのデータベースにも登録されていない。とにかく、まったく不明なのだ！
緊急事態！スタジオがジャックされた！銃を持って乱入してきた男を前に、スタッフたちは全く身動きできない！緊迫した空気の中、テロリストが要求したのは「ベイルートへ行け…」
スランプのスガ。今日放送の「ゆきえちゃんSOS」の台本は真っ白。このままじゃ放送できない。人の不幸を見ると筆が進む、やっかいな性質のスガを働かせるには…伝助をもてあそぼう！
放送終了後。暗くなったスタジオで寝ている男、カッチン。すでに鍵のかかっているスタジオから出て行こうと、カードキーを出すが…。ドアはまったく反応しない。
西暦2010年、ラジオ業界は危機的な状況に瀕していた。第四次メディアラッシュ……。新しいメディアの増加は、既存メディアに対して存続の危機となっていた。ここに及んでニッポン放送は、ひとつの大きな賭けに出た。それはラジオ史上、例を見ない未知の領域。アンドロイドをアナウンサーとして正式に起用したのだ…。
