地鳴りの様な嫌な音が低く途切れることなく響く旧病棟は、異様な気をまとっていた。琉奈(夏帆)と朝陽(大和田健介)、斑目(鈴木一真)が意を決して旧病棟に入ると、“キヌ”の邪悪な力に吸い寄せられた様々な幽霊が襲ってくる。琉奈はたどたどしくも真正面から立ち向かうが。 旧病棟の階段を上がり最上階の廊下に行くと、今までなかったはずの「壁の扉」が現れ、ゆっくりとその扉が開く。琉奈と朝陽は覚悟を決め、暗闇の中を恐る恐る歩き出すと、目の前に白装束の女がうずくまっていた。