東都大学医学部助教授・大島茂(宇津井健)には娘・幸子(山口百恵)がいる。ある日、大学で爆発事故が発生。幸子は医学部の学生・相良光夫(三浦友和)に助け出される。
馬術の練習中、幸子(山口百恵)がめまいを覚えて落馬する。めまい、斑点、吐き気の症状から、放射線医学を専攻する茂(宇津井健)の頭に疑念がよぎる。
検査の結果、幸子(山口百恵)は再生不良性貧血症とわかった。幸子が治る可能性は50%の確率だという。茂(宇津井健)は敏江(八千草薫)にも病名を隠し…。
茂(宇津井健)は、敏江(八千草薫)に幸子(山口百恵)の病名を打ち明けた。悩みながら買い物をした敏江は、無意識のうちに腕時計をかごに入れ、万引き犯として捕まる。
幸子(山口百恵)は少しでも傷ついたら、血が止まらなくなる状態だとわかった。そんな幸子と光夫(三浦友和)は急速に親しくなるが、大島、相良両家の関係は険悪に。
幸子(山口百恵)と光夫(三浦友和)の仲が深まることを恐れた茂(宇津井健)は、敏江(八千草薫)に二人が相良(長門裕之)を父とする異母兄妹であることを告白した。
幸子(山口百恵)は食事会で光夫(三浦友和)の母・多加子(原知佐子)から彼の婚約者という岡崎ユカリ(小川美希)を紹介される。光夫との交際を禁止された幸子は…。
幸子(山口百恵)が自分の妹だと知った光夫(三浦友和)は、ショックのあまり家出する。娘の心情を思いやる茂(宇津井健)は光夫を捜して北海道へ向かう。
回復の見込みのない幸子(山口百恵)を、もう一度実母の理恵(岸惠子)に会わせてやろうと、茂(宇津井健)はパリ行きを決めた。
パリで理恵(岸惠子)に再会し夢見心地の幸子(山口百恵)は、貧血を起こして倒れた。幸子が白血病だと知った理恵の衝撃は大きく、茂(宇津井健)は彼女を必死に慰める。
パリから帰る飛行機の中、幸子(山口百恵)は疲労のため洗面所で倒れ、頭部を打ち鼻血を出した。茂(宇津井健)は輸血のためRHマイナスAB型の血液を求め乗客に訴える。
幸子(山口百恵)は元気を取り戻す。しかし、理恵(岸惠子)がパリから送ってきた薬草と手紙を見た幸子は、その絶望的な文面から自分が白血病であると思い込んだ。
幸子(山口百恵)は光夫(三浦友和)へのクリスマスプレゼントに手袋を編もうと思い立つ。街へ出た幸子は、再生不良性の貧血を起こしている妊婦を見つける。
大晦日になると光夫(三浦友和)は気持ちを抑えきれず、車で幸子(山口百恵)を迎えに行く。茂(宇津井健)たちも、幸子に負けて“雪を見にいく”という二人を送り出した。
ある日、ソファに倒れ込んでいる幸子(山口百恵)を見た茂(宇津井健)は、慌てて大学病院に入院させた。投与している薬に抗体ができ、効果がなくなってきていたのだ。
病院を飛び出した幸子(山口百恵)はいまだに行方不明。茂(宇津井健)たちも留守のため、森川(福田豊士)と光夫(三浦友和)は相談の末、警察に捜索願を出す。
茂(宇津井健)と森川(福田豊士)は、幸子(山口百恵)の体内の血液をすべて入れ替えるのが最善の方法だと考えた。光夫(三浦友和)たちは必死の呼びかけを始める。
血液の総入れ替えで元気を取り戻した幸子(山口百恵)は、医学部への受験勉強に励む。ある日、光夫(三浦友和)にアメリカの大学から留学許可の知らせが届いた。
幸子(山口百恵)の前に、記者・石田(河原崎長一郎)が現れる。茂(宇津井健)は、石田によって幸子の出生の秘密が明らかにされることを恐れる。
相良(長門裕之)は、幸子(山口百恵)が茂(宇津井健)と敏江(渡辺美佐子)の子ではないと知った。18年前、自分が理恵(岸惠子)に生ませた子のことが頭をよぎる。
幸子(山口百恵)の身を気遣う理恵(岸惠子)が、休暇を取って帰国。理恵の心を察した敏江(渡辺美佐子)は、二人で一夜を過ごさせようと幸子を理恵のホテルに行かせた。
相良(長門裕之)、理恵(岸惠子)、幸子(山口百恵)の3人で夕食を共にした夜、家路についた幸子は、自宅の門前でふいに目が見えなくなった。
幸子(山口百恵)が自分と理恵(岸惠子)の子であると知って以来、自分の人生を悔み始めていた相良(長門裕之)。妻の多加子(原知佐子)に離婚を申し込んだ。
幸子(山口百恵)は東都大学に合格し、周囲の人々も祝福する。しかし、ただ一人、相良(長門裕之)の行動を許せない多加子(原知佐子)は幸子に本当の両親を暗示した。
幸子(山口百恵)は絶望のあまり、北海道行きの定期便トラックに乗り込んだ。幸子の自殺を心配する茂(宇津井健)や光夫(三浦友和)は幸子を追って空路、北海道へ飛ぶ。
札幌で入院している幸子(山口百恵)を見舞いに理恵(岸惠子)も札幌へ向かった。茂(宇津井健)は幸子の心を解きほぐすため、理恵に本当の母親として名乗るよう頼む。
骨髄移植の手術をすることになった幸子(山口百恵)。入院の日、幸子は茂(宇津井健)に「お父さん、私をおんぶして」と甘える。
茂(宇津井健)の誕生日。幸子(山口百恵)光夫(三浦友和)にも手伝ってもらい、パーティーの準備をする。パーティーで幸子は自分を支えてくれた皆に感謝を伝える。
幸子(山口百恵)と光夫(三浦友和)は二人きりでヨット遊びを楽しむ。花柄の晴れ着で、“忘れな草”の歌を歌う幸子の体がよろめき、一瞬気を失う。