『暴れん坊将軍』(放送期間1978/01/07~1982/05/01、全207回)のエピソードの一つ。「美空ひばりが今週と来週ゲスト主演している。五十年十月に東京12チャンネル『大江戸捜査網』に出て以来だから、二年半ぶりだ。役は、吉宗(松平健)の国元紀州の材木問屋の娘お奈津。吉宗が将軍になる前からの知り合いで、今は店を切り盛りする女丈夫だ。話は、紀州から江戸へ良質な材木を運び、合理的な値でさばこうとするお奈津の商売を、役人と結んだ悪い問屋が妨害するが、お奈津が吉宗の助けでこれを解決するという「悪徳商社もの」。久しぶりのひばり出演で、製作陣もひばりの見せ場を懸命に考えたらしい。江戸でやくざにからまれ、きかん気を見せるひばり、先に江戸に修業に出していた弟(香山武彦)に意見をする姉さんぶり、吉宗とのほのかな恋情、最後は単身敵地に乗り込む不敵さと盛りだくさん。年相応に落ち着いたたんかと、腰のすわった身のこなしは、さすがではある。【この項、読売新聞1978/04/01付より引用。署名・(武)。】」協力:京都 大覚寺。【役名(演技者)】徳川吉宗(松平健)、山下幸内(浜畑賢吉)、加納五郎左衛門(有島一郎)、おさい(春川ますみ)、おその(夏樹陽子)、藪田助八(宮内洋)、源三(園田裕久)、おまち(岐邑美沙子)、常(阿波地大輔)、鉄(井上茂)、お奈津(美空ひばり)、佐吉(香山武彦)、相模屋孝右衛門(潮万太郎)、観音寺の虎五郎(伊達三郎)、長兵衛(村田正雄)、丑松(市村昌治)、霧島(若柳禄寿)、木曽屋(鈴木康弘)、助造(大下真司)、紋次(福本清三)、御典医(村居京之輔)、中﨟(美松艶子)、門番(壬生新太郎)。【出典:ドラマ本体のクレジット表示より採録(採録:古崎康成)】