実那子(中山美穂)の記憶が徐々に戻りつつある―――。記憶のフラッシュバック現象が実那子に起こったことに直季(木村拓哉)は危機感を覚える。 記憶している過去は、本当に自分の過去なのか?実那子は、故郷だと思いこんでいた群馬の新聞を閲覧する。しかし、交通事故で次女を残し家族全員が死んだ事件など、どこにも見あたらない。次に出生地である福島の新聞を調べると・・・。 そこには市会議員一家惨殺事件の記事があった。「貴美子さんと交際していた大学生・国府吉春容疑者は、警察に通報した第一発見者であったが、事件から3日後、殺人容疑で逮捕された。貴美子さんとの交際を父親の明仁さんに反対されたため、衝動的に家に押し入り、次女の実那子さん以外の3人を殺したと警察は見ている」という記事を見て愕然となる実那子。 実那子は輝一郎に全てを告白する。「今と未来だけで人は生きていける。実那子の苦しみは半分、俺が引き受ける」と輝一郎は言い、実那子は胸を熱くする。帰り道、輝一郎は白いドレスをなびかせて走り去る女の姿を見る。「母さん・・・」惚けたように立ちつくす輝一郎。 直季は何かを知っている。実那子は自分の過去を明らかにするために、直季のアパートを訪れる。しかし、風邪を引いて寝込んでいた直季の看病をさせられる羽目になってしまう。実那子の追求をのらりくらりとかわす直季。しかし、直季と会話している内に実那子は、直季の過去、好みなど、あまりにも多くのことで自分との間に共通点があるののに気付く。 輝一郎は父・正輝(岡田眞澄)のアトリエを尋ね、そこで母・麻
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Nozawa Hisashi | Writer | ||
Kensaku Sawada | Director |