華やかな景気のいい時代、バブル伝説でばかり語られがちな80年代だが、様々な葛藤が潜在していた。経済大国と称されることに晴れ晴れしさとともに戸惑いも感じていた日本人。広告文化、ギョーカイ的な「軽チャー」が行き交う中、YMOは、糸井重里は何を見ていたのか?「おいしい生活」に「なんとなく、クリスタル」。ポップとシリアスが交錯する時代、サブカルチャーという逸脱の精神から見えてくる戦後日本のもう一つの軌跡。