静岡県の沖合で女性の遺体が発見された。 失踪していた神野由香里(前田敦子)の可能性があり、新人刑事・熊沢理子(石井杏奈)は、上原武治(野間口徹)とともに現場へ向かう。 地元警察によると、近くの温泉宿には、3日前から帰っていない客がいて、部屋に残された荷物から、由香里の夫・神野智明(毎熊克哉)の名刺が出てきたという。裏には、「ごめんなさい 由香里」と書かれていて……。さらに、遺体の左手首に巻かれていたブレスレットが由香里のものと判明し……!? 2カ月前。由香里は、玉名翠(さとうほなみ)に、智明との結婚生活について語っていた。智明が浮気をしているのではないかと疑う由香里に、離婚を提案した翠。さらに、言い逃れできない浮気の証拠を押さえることが肝心、と言うのだった。 一方、日村繭美(深川麻衣)は、突然の辞令に戸惑いを隠せないでいた。後輩の井川凪沙(鈴木ゆうか)と揉めたことが原因で、総務へ異動となったのだ。納得がいかず、勢いで会社を辞めることを宣言した繭美は、怒りがおさまらない。そんな中、智明から連絡が入り──。 「どうしても繭美の顔が見たくなって」という智明を抱きしめ、キスをした繭美は、智明の臙脂色ネクタイをゆるめていく……。
離婚したければ、夫・神野智明(毎熊克哉)が浮気している、という完璧な証拠を押さえること。友人の玉名翠(さとうほなみ)から助言を受けていた神野由香里(前田敦子)は、ついにその証拠――智明の臙脂色ネクタイを持っていた日村繭美(深川麻衣)――を見つけ、思わず声をかけていた。 「……ゆっくりお話よろしいですか?」 智明とは大学時代の知り合いで、先月たまたま再会したという繭美は、智明が既婚者だとは知らず、付き合っていた。そんな繭美に、由香里は「主人とこのままお付き合いを続けてください」と驚きの提案をして……!? 一方、刑事課に一人残る新人刑事・熊沢理子(石井杏奈)は、引き出しにしまってあった封筒から写真の束を取り出していた。それは、行きつけのバーで飲んでいる智明の写真や、通勤途中の繭美の写真、そして、由香里の写真で……!? 由香里の思いを知った繭美は、智明の気持ちを確かめるべく、二人で会うことに。智明から指定されたバーで待っていると、ある女性から「お久しぶりです。相変わらずお綺麗ですね」と声をかけられて……!?
「私はきっと、死に場所を求めてるんだよ」。友人・玉名翠(さとうほなみ)の言葉に思い悩む神野由香里(前田敦子)は、日村繭美(深川麻衣)を連れ立って、警察に相談へ行くことに。そこで、繭美は、刑事となった大学時代の後輩、熊沢理子(石井杏奈)と再会する。 彼女にとって大事なものを見つけられたら、きっと生きていけるんじゃないか――。由香里にそう助言した理子は、大学時代のある出来事に対して、繭美に謝罪する。 そんな中、神野智明(毎熊克哉)から、父親が大学病院の院長になるかもしれないことや、将来的には自分も院長を目指すことになるという話を受けた繭美。事情を知る友人・優子(朝倉あき)からは、「がっつり自分のものにしなよ」とはっぱをかけられるが……!? 一方、由香里は、翠の力になろうと、翠の元へ足繁く通っていた。そんなある日、両親の事故についてや、結婚していた過去を話し始めた翠は、由香里に「このまま死んだように生きてていいの?」と問いかけて……。 その夜。義母・素子(山下容莉枝)からこれまで以上に、智明を支えるよう念押しされ、うんざりする由香里は、ついに離婚のための行動を起こすことに……。 つながった繭美、由香里、理子ら3人の女たち。幸せになりたい彼女たちの人生は、思ってもなかった方向へ転がり出す!
刑事・熊沢理子(石井杏奈)からの“偽装自殺”――神野由香里(前田敦子)が自殺することにより、日村繭美(深川麻衣)は神野智明(毎熊克哉)の後釜に。そして、由香里は自由の身となる。しかし、本当に自殺するのは死に場所を求めている玉名翠(さとうほなみ)――という衝撃の提案を受けた彼女たち。 この計画に乗ると決めた翠に、「絶対にダメ」と訴える由香里。繭美は、「それでも警察官なの?」と理子を責めて、まとまらず。そんな中、「人生の席替えをすれば、みなさんは幸せになれます」という理子の言葉が響き……。果たして、理子の目的とは何なのか? やがて事態は思わぬ形で動き出す。由香里が遺体で発見される3日前に、智明と由香里が会っていたことが判明したのだ。これは、計画を狂わせるアクシデントなのか。それとも……。
神野智明(毎熊克哉)に逮捕状が出た。容疑は、妻・由香里(前田敦子)の死体遺棄。現場で見つかった「T Jinno」と刻印された万年筆から智明の指紋が検出されたのだ。身に覚えのない智明だったが、弁護士の佐々岡からは“賢い選択”をするように助言され……? 一方、智明が逮捕されたことをニュースで知った日村繭美(深川麻衣)は、刑事・熊沢理子(石井杏奈)の元へ。「なんで彼が逮捕されるの? こんなの計画になかったよね」 智明は現場に行っていないのに、なぜ現場から智明の所持品が見つかったのか? 繭美が問いかけると、理子は……!? その後、繭美のマンションで、血のついた服などをどう処分すべきか二人が話し合っていると、なんと上原(野間口徹)がやってくる! 部屋には理子がいて、そして、血まみれの服が……。絶体絶命の中、二人は切り抜けられるのか!?
「遺体は奧さんじゃなかったんです」 DNA型鑑定の結果、伊東で発見された遺体は、神野由香里(前田敦子)のものではないことが判明した。刑事・上原(野間口徹)から衝撃の事実を告げられた神野智明(毎熊克哉)は、驚きを隠せない。妻・由香里は生きている……? では、今はどこに……? あの遺体は誰で、なぜ由香里のブレスレットをしていたのか? 謎だらけの中、智明は、熊沢理子(石井杏奈)から「……まだ思い出しませんか? 私のこと」と告げられる。そして、ついに、理子とのある出来事を思い出す。 一方、日村繭美(深川麻衣)は、理子と連絡がつかないことを気にしていた。今回の“偽装自殺”について、理子の“個人的な目的”があったのではないかと知ったからだ。繭美から話を聞いた由香里は、「私はもう逃げます」と逃亡宣言するが……。
いつだってままならないのが人生。計画通りにはいかない――。あの日、“死ぬはず”だった玉名翠(さとうほなみ)は、熊沢理子(石井杏奈)の部屋で暮らしていた。 捜査本部では、脇谷(鈴木康介)が、伊東で発見された遺体と神野由香里(前田敦子)のDNA型が一致しなかったことから、由香里の自殺に見せかけた別の人間による自殺、もしくは他殺と考えられると説明していた。同時期に姿を消している翠とも、DNA型は一致しなかったが、遺体の発見以降、翠名義のカードがたびたび使用されていることが判明。ホテルのスイートルームに滞在していたこともわかり……。 そんな中、血のついた、“あの女の私物”を捨てに行こうとしていた日村繭美(深川麻衣)の元に、やってきた由香里。宿泊していたホテルに警察が来て、行く場所がないという。一緒に自首することを提案する由香里だったが、繭美が出した答えとは……!? 一方、由香里の“秘密”に気づいてしまった上原(野間口徹)は、彼女の母親を訪ねていた。由香里と思われていた遺体が別人のものだとわかったと告げると、上原は衝撃の事実を知ることになる!
彼女たちは、追い詰められていた。 伊東の海で発見された遺体が、ユカリ(南沢奈央)であることが判明したのだ。また、日村繭美(深川麻衣)と神野智明(毎熊克哉)が会っていた高架近くの縁石から、ユカリのものと思われる血痕が見つかった。さらに事件当日、繭美の車が伊東に向かったことも確認され、繭美と神野由香里(前田敦子)は指名手配されることに……。 現実から逃げた先にあるものは、別の現実でしかない――。そう知った由香里は、神野素子(山下容莉枝)と和雄(遠山俊也)のもとへ向かうが……。 一方、繭美は、熊沢理子(石井杏奈)から「この件は全部私がやったことにします」と言われていた。全てを一人で背負おうとする理子を前に、繭美はある決意をしていて……!? そんな中、上原(野間口徹)たち警察が繭美たちを追う中、衝撃の事実が明らかに……! そして描かれる、彼女たちの犯罪の結末とは……。