主人公・麻衣は、東京で派遣社員として働く傍ら、小説家を目指し文学賞に作品を応募しては落選する日々を送っていた。そんなある日、派遣先から契約を切られ、ラストチャンスと応募した賞にも落選。希望を失いかけた矢先、高校時代3人組で仲の良かった親友・莉子と10年ぶりに“ある形で”再会する。時を同じくして、小説家を目指す麻衣の行きつけの書店で、麻衣と顔見知りの店員・成田の計らいによって、もう1人の親友・絵里奈と再び交流するように。何もかもうまくいかず人生に悲観していた麻衣は親友たちとの再会をきっかけに前向きな気持ちを取り戻しながらも、実は10年間、莉子に抱き続けた罪悪感に苦しんでいた。麻衣は「もう一度やり直せたら」という期待を胸に、止まっていた時間を取り戻していくが・・・。