高校生の清水潤一(城桧吏)は、数カ月前から、身体に異変が起こっていたため母親・和子(明星真由美)と稲生のクリニックを訪れる。稲生が診察したところ、潤一の腰のあたりには若い女がしがみついていた。女は額から血を流し、薄汚れ、眼だけが爛々(らんらん)と輝いていた。それは、潤一に取り憑いた怨霊だった。潤一の身体に起きた異変は、この怨霊のせいだったのだ。怨霊は「私は、潤一君のことが好きで、一度告白した。でも、その後ひどい目にあわされ…私は、学校の屋上から飛び降りて、自殺しました。私は、この男を、決して許しません」と話す。しかし潤一は、自分はそんなことはしていない、と否定。果たして、嘘(うそ)を吐いているのは、人間か、怨霊か?稲生が診察を進めると驚がくの展開に――。