宇井真理子が息子・啓馬の目の前で殺害される事件が発生。啓馬は「ピエロがお母さんを殺した」と証言したが捜査は難航・・・未解決事件となっていた。だが事件から10年後、別の窃盗事件で逮捕されていた江崎藤次郎という男が「私が殺しました」と自供を始める。当時捜査を担当していた久世は、安座間と捜査一課の新米刑事・多賀谷と共に再捜査に乗り出す。だが江崎の取り調べをするものの腑に落ちない・・・そんな中、久世は「俺がずっと疑っているのは1人しかいない」と言い、殺害された真理子の夫で啓馬の父・弘樹に会いにいくことに。弘樹は、5年前に再婚した妻・美和とカフェを経営し、日常を取り戻しているように思えた。久世は、そんな弘樹の様子に「10年たって、ますます疑惑が増したように思える」と疑いの目を向ける。しかし、弘樹には犯行時刻に会社にいたという鉄壁のアリバイが・・・複雑怪奇なアリバイトリックと絵画の謎をアタナは見破れるか?
障害者の娘を抱える母・小寺知世が自宅で遺体となって発見された。娘の小寺翔子は筋ジストロフィーという重い病を抱え車椅子生活を送っていた・・・この小寺親子は台風被害に遭いながらも無事生還し“奇跡の親子”としてメディアに取り上げられた有名人で、病にも負けず前向きに生きる姿は、恨みを買うどころか、日本中から多くの感動を呼んでいた。そんな知世がなぜ・・・親子の支援を募るSNSには事件をほのめかすように「クソ女は死んだ」という謎の書き込みが!犯行声明か・・・警察は親子につきまとっていたある男の行方を追う。一方、安座間らは翔子に話を聞くため障害者支援施設・恩光園を訪れる。知的障害と運動障害を抱える翔子は母の死を知らされておらず、証言を得ることが難しい・・・代わりに施設長の芦野ふみに話を聞くが、知世との確執も明らかに・・・流した涙の理由とは?
殺人の容疑で逮捕された天才がインターネットの動画サイトで次々とメッセージを発信、社会をも動かした目的とは一体何だったのか?