手術が極めて困難な膵臓がんを抱える元看護師・八木めぐみ(若村麻由美)が、1年半前まで働いていた西東京総合病院に来院。院長・薬師丸卓(山崎育三郎)を執刀医に指名し、オペを依頼した。ところが彼女と再会するや、薬師丸と看護部長・愛川塔子(寺島しのぶ)の顔色が一変する。実は1年半前、薬師丸のオペを受けた患者が、術後の合併症で急死。めぐみの“致命的なミス”が発覚した上に、当の本人はまるで逃げるように退職していたのだ! なぜ彼女は突然病院に舞い戻り、薬師丸にオペを頼んだのか――。めぐみの不可解な行動に、塔子は憤りと不信感を募らせる。 その矢先、政治家・灰原和男(大和田伸也)が人間ドックのため入院する。病院のさらなる環境改善に必要な補助金を得るべく、灰原と秘密裏につながる薬師丸は、丁重に対応するよう塔子に指示。ところが…選民意識丸出しで、度を越した要求やセクハラを繰り返す灰原に、ナースたちから不満が噴出。塔子は、かねてより厚い信頼を寄せる薬師丸との間で、板挟みとなり…。 一方、薬師丸はトラベルナース・那須田歩(岡田将生)を、めぐみのオペに参加させることを決定。さらには「トラベルナースを卒業しませんか?」――アメリカでNP(=ナース・プラクティショナー)の資格を取得した歩の腕を買い、高待遇で正式スカウトし…! そんな中、めぐみのオペの是非をめぐり、歩とスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が完全決裂!! そこへ畳み掛けるように…“病院中が大混乱に陥る未曾有の緊急事態”が矢継ぎ早に発生してしまう――。