健次郎(國村隼)は日に日に体力が落ちて、口かずも少なくなっていく。入院して4か月目に入るとさらに病状が悪化し、起きている時間も少なくなる。そして、さらに2か月を過ぎたころ、健次郎は病室で静かに息を引き取る。通夜と告別式を前に、亡くなった健次郎といっしょに徳永家に戻った町子(藤山直美)は、喪主のあいさつの内容を考えていると健次郎の声が聞こえる。振り向くと、そこにいつもの健次郎が座って笑っていた…。