伊藤蘭主演の最新作。夫の死という大きな傷を抱えながらも地方更正保護委員となった主人公・岬真斗香(まどか)が「再犯率40%」という巨大な壁に挑む! 元警視庁生活安全課の岬真斗香(伊藤蘭)が、地方更正保護委員となり、石川・金沢に赴任。委員長・松本満佐雄(竜雷太)の指示の下、さっそく最初の案件に取り掛かる。真斗香が担当するのは、1年半前から少年刑務所に服役している船川哲矢(平岡拓真)の仮釈放の審査。哲矢は当時働いていた飲食店の男性客・初瀬雅則(中山峻)を撲殺し、自首をした。弁護士らへの調査でも深く反省している様子が感じられ、刑務官も彼は模倣囚だと語っていたことなどから、真斗香ら委員会メンバーは哲矢の仮釈放は妥当と判断。哲矢は唯一の肉親である妹・美帆(北香那)に迎えられ晴れて出所し、保護観察の身となる。 哲矢は、亡き父の旧友で友禅作家の稲葉賢作(名高達男)の工房で働くことに。更生を誓い真面目に働き始めたのだが、1週間後、保護観察官の守口吟平(川野太郎)から弁護士の根津祐介(青山勝)へ哲矢が行方不明だと連絡が入る。真斗香は哲矢を探すため、彼が事件の前まで交際していた女性の元へ。すると、哲矢は5年前に泥酔して転落死した父・船川勇太の死について、疑問を抱いていたという。父は下戸な上に、亡くなる少し前に毎晩男女2人組が父の元を訪れ、父が彼らに何やら頼み事をしていたらしい。哲矢は、その2人が父の死に関与していると考え、男性の方が初瀬雅則という人物だと突き止めた。そして哲矢は彼女に、父が殺された復讐に初瀬を殺したと自首する前に話したという。そんな中、真斗香らの元に、初瀬の妻・佳代子(大島蓉子)の遺体発見の一報が。凶器からは哲矢の指紋が検出され…。 真斗香は接見室での哲矢の言葉と涙を思い出し、どうしても彼を疑うことはできなかった。常に冷静沈着な委員・小原秀樹(佐野史郎)から呆れられながらも、真斗香は哲矢の無実を証明すべくさらに調査を進める。初瀬夫妻が船川と密談していた際に哲矢が聞き取った「金」「本町」というキーワードを手掛かりに、図書館で過去の事件を洗い始める真斗香。すると船川が亡くなる10日前に、三人組が現金を積んだとされるワゴン車を襲った事件が起きていたことが分かり…。