城東銀行常務・小梶美智雄(清水章吾)がビルから転落死する。小梶は半年前に2000万円の生命保険に加入していたが、契約後半年未満の自殺には保険金は支払われないため、東日生命の調査員・佐伯初音(松下由樹)は真相を調べることに。別会社の調査員・新田圭市郎(中村俊介)と長塚清蔵(中村橋之助)も初音に協力する。小梶には2人の子どもがいたが息子とは反りが合わないようで、5社と契約していた計1億円の受取人は全て8歳の時に引き取った娘の鮎子(黒川智花)だった。初音はその鮎子の元を訪れるが、父親は大の保険嫌いな上に、亡くなった当日も鮎子と外食の約束をしており自殺する心当たりはないという。また、新田の情報によると、小梶の転落直後にビルから駆け去る“グレーのパーカーの男”が目撃されていたらしく、他殺の線が濃厚になる。 事故か他殺であれば生命保険金は支払われるため調査は終了に思われた。しかし初音は、何者かが小梶に成りすまして保険に加入し何らかの目的で今回の事件を起こした可能性を探るため、再び小梶家の調査を始める。そして家政婦・山根美子(水沢アキ)に話を聞くと、半年ほど前に国分久(大友康平)という男が金の無心に時折訪ねてきていたという。国分は詐欺罪で逮捕歴があり、一年前に出所したばかりだった。そんな中、鮎子が何者かに階段から突き落とされる。命に別状はないが、襲ってきた人物は小梶の転落現場から立ち去った男と特徴がよく似ていた…。 初音と新田が国分の自宅を訪ねた際、家の中にグレーのパーカーがあるのを初音が確認。刑事・高良井毅彦(西岡德馬)の協力もあり、国分が小梶と鮎子の事件に関与しているとの見方が強まる。そんな中、国分が車で逗子方面に向かったとの情報が入る。実は国分は25年前に逗子で詐欺を働いており、またその一方で、小梶は当時、城東銀行逗子支店に勤務をしていた。詐欺師と銀行マンにどのような関係があったのか…?すると海岸付近で調べを進めていた初音と新田の見ている前で、男が崖から海へ飛び込んだ。2人が駆け付けると、海には国分の遺体が浮かんでいて…