ある高校の同窓会で、参加していたフリーライター・西田伸介(森岡 豊)が突然倒れ死亡する事件が発生。腎臓病の西田の体内から腎臓病患者には禁忌のリウマチ用薬剤が検出されたため、警察は他殺と断定する。24年の交番勤務から復帰した刑事・桃山美以子(渡辺えり)は、本庁から異動してきたキャリア組の櫻井啓子(キムラ緑子)と共に聞き込みを開始。ほどなくして、西田の主治医で同窓会参加者の医師・斎藤悟志(西村和彦)が容疑者として浮上する。西田の遺品の携帯電話から、斎藤を脅して金を要求するメールが見つかったのだ。斎藤は任意同行に応じるが、聴取では完全黙秘。美以子は聞き込みや聴取の様子から、斎藤以外に真犯人がいるのではないかと推測する。啓子もまた、証拠や動機があまりに揃いすぎていることから、斎藤への容疑に疑問を抱く。 そんな中、別件で逮捕された町金融の社長の供述で、西田が同級生のそば店店主・鹿間詠太(斉藤陽一郎)と一緒に会社を立ち上げるため、半年前に金を借りていたことが発覚。しかし西田が殺された直後、鹿間は美以子らに「ここ数年、西田とは連絡を取っていない」と話していた。美以子と啓子は、彼が警察には話せない何かを隠していると確信し、店へと急ぐ。ところが2人が到着すると、そこには鹿間の遺体が…。遺品のパソコンから、斎藤から金を脅し取る計画を記したメールが見つかったため、斎藤への容疑はさらに強まる。 それでも美以子は“交番勤務の勘”で、斎藤は犯人ではないと推測。西田が殺された翌日に、同窓会を欠席した牧村まど香(三浦理恵子)が警察署の前でたたずんでいたことも気になっていた。啓子も、美以子の頑固さや勘に頼る考え方を否定しつつ、斎藤犯人説には依然として疑念を抱いていた。西田が斎藤に要求した金額は100万円だったが町金融からは3,000万円借りていたことや、ライターなのに西田の遺品にパソコンがないことなどがひっかかっていたのだ。 齋藤の黙秘の裏に隠された“秘密”が、事件解決の鍵になると信じる美以子…同窓会連続殺人事件の驚くべき真相とは!?