北アルプス山岳救助隊隊長の紫門は、救助隊員の先輩・田所と谷川岳で岩登り中、男性登山者の滑落事故に遭遇、遺体収容に携わった。男性は登山初心者と思われる軽装で身元確認できる物が無い状態であったが、謎の紙片と聖母マリア像を象ったペンダントを所持していた。ひと月後、今度は常念岳で単独行の女性が転落死した。驚くことに、女性は谷川岳の遭難者と同じ遺品を残していて…。