磯野家の皆がしきりに正子にかまうため、当のヨウ子(早川里美)にはなかなか順番が回ってこない。代わりに夜泣きが増え、ヨウ子も正史(湯沢紀保)も寝不足の日々。気を利かせて、庭で正子をあやすマリ子(熊谷真実)は、子守歌のように昔の話を聞かせるのだった。福岡にいた頃のこと、幼い頃のヨウ子のこと、東京に引っ越してきたこと、優しい人たちと出会えたこと。そこへ、どこからともなく新八郎(田中健)がやってきて…。