保護司・深谷善輔(舘ひろし)は、ある重大事件で服役していた小山結子(浅丘ルリ子)の担当になった。出所と同時に「ヒャッホー」と叫ぶ彼女に驚くが、高齢でも生活保護を受けず働くと言われ、協力雇用主である洋食屋で雇ってもらうことに。娘の美晴(蓮佛美沙子)とも数年ぶりに同居をはじめるが、美晴は父が保護司であることに困惑する。善輔は結子の娘の小山香苗(真矢ミキ)を訪ね、彼女の母への憎しみを知ることとなり…。
働き始めた結子(浅丘ルリ子)だが、問題を起こして解雇されてしまう。驚いた善輔(舘ひろし)は結子の調査書を読み返す。結子の娘の香苗(真矢ミキ)は離婚を余儀なくされ子供とも離れ離れに。結子の抱える深い闇を見る。そんな中、保護観察となった少年・庄司(田中偉登)や、人生の大半を塀の中で過ごした雄蔵(不破万作)らからも頼られる善輔。一方、週刊誌で働く美晴(蓮佛美沙子)は8050問題の調査を指示されるが。
息子に厳しく接する庄司(田中偉登)の父親と出会った善輔(舘ひろし)は、何をすべきか深く悩む。さらに結子(浅丘ルリ子)の新しい仕事探しもうまくいかない。そんな中、結子を解雇したはずの一平(村田雄浩)が善輔を訪ねる。庄司に善輔は、介護施設で働き通信制の高校に通うことを提案。ところが、庄司の父親は激怒するのだった。一方、香苗(真矢ミキ)は死なせた息子の月命日にも来ない結子にさらに失望を覚える。
家出した庄司(田中偉登)を探し出し話を聞く善輔(舘ひろし)。庄司の熱意に触れると同時に、過度のストレスを抱えていることも知る。一方、結子(浅丘ルリ子)への直撃取材をもくろむ週刊アトラス。美晴(蓮佛美沙子)はそれが善輔の対象者で身近にいる結子の事だとはまだ気付かなかった。過去を捨てたかのように見えた結子だったが、思わずかけてしまった電話の相手は…。
善輔(舘ひろし)は、恩師の九條(石橋蓮司)の対象者だった須藤(脇知弘)が警察で取り調べを受けていると聞き駆けつける。九條はせめて保護司の自分だけは信じてやるのだと言う。そんな中、善輔が担当する唯行(前田航基)の保護観察が終了となったが…。一方、結子(浅丘ルリ子)の孫の史織(平澤宏々路)が、結子に会いたいと香苗(真矢ミキ)を訪ねてやってくる。美晴(蓮佛美沙子)はアトラスで結子の過去の犯罪に気づく。
善輔(舘ひろし)は、香苗(真矢ミキ)から自分はいいから史織(平澤宏々路)を結子(浅丘ルリ子)に会わせてやってほしいと頼まれる。一方、周囲に軽蔑され居場所を失った保(脇知弘)を心配する善輔や九條。週刊アトラスによる結子への取材は本格化し、美晴(蓮佛美沙子)は同僚たちの強引な取材姿勢に苛立ち、善輔ともギクシャクする。善輔は、結子を守るため安全な場所を探そうとするのだが、なぜか結子はそれには無関心で…。
いなくなった結子(浅丘ルリ子)を探しながら、善輔(舘ひろし)は不安がよぎる。結子を見つけだした美晴(蓮佛美沙子)は、同時に週刊アトラスの取材姿勢に怒りを感じるのだった。そんな中、善輔はある重大事件を起こした平本(小越勇輝)の担当を依頼される。平本は高校時代の教え子だった。彼が起こした事件を止めさせることができたのではと後悔する善輔は、彼の担当を引き受けるのだった。一方、結子の身に異変が起こり…。
緊急搬送された結子(浅丘ルリ子)は手術により回復。駆けつけた香苗(真矢ミキ)。かたくなに会わなかった親子は再会を果たすのだった。2人がなぜ会おうとしなかったのか。その理由を知った善輔(舘ひろし)と美晴(蓮佛美沙子)は心動かされる。数日後、善輔のもとに平本(小越勇輝)がやってくる。事件の直前、平本は善輔に何を言いたかったのか。そして、退院した結子は善輔と一緒に、ある場所へ向かうのだった。